人生は上々だ。まあまあね。

不安定を愉しむ40代女子★年とるって悪くないよね。

ふと現れる限界状況

こんにちはmegです!

先日会社の近所で火事が起き、さあ、大変! 煙がもくもく!

死を間近にして、パッと浮かんだ事柄は、なんと小説を書かなかったことである。自分にとってなぜかとても重要なくせに、あとまわしになっていることでもあった。

上へ上へと立ち昇る煙を見ながら、過去が蘇ってくる。

昔、付き合っていた男性に、「君は文章を書いているほうがいい」と、キャバクラ遊びを覚えた彼は、自分との距離を離したい利己的な思いから、いかにもわたしのために言った言葉を口にした。彼からの言葉に傷ついたふりをして馬鹿なこともしたが、本心はすでに彼のことなんかどうでも良いと、ほっとした自分は薄情だとさえ思った。

そして、10年後、今まさに火事が目の前で発生し、白煙が周囲をたちこめている。

そして今、心の奥底にひそんでいた思いが浮かびあがってきたのだ。

さらに、自問自答を続けると、そのときの言葉が、喉に引っかかった小骨のように留まっていることに気が付く。

書きたくても、没頭することがある種の負けを認めたようで、入りこむことができない。負けでもなんでもない。かといって、逃げでもない。自分にとって大切な小説をそのように扱われたことに腹が立っているのだ。

そして、たかだかそんな男なのだ。

そんな安っぽい男云々と書いていて、たった今思ったが、プロは、様々な読者がいて、批判など雨アラレのように降ってくるではないか。じゃあ、一つ一つに傷ついて、相手をさらにけなすことで小説を書く自分を守るのか。

いや、今回の問題は、そうではない。彼が安っぽい理由で自分を守るために、わたしが大事にしていた小説を盾にした卑怯な手口が許せなかったのだ。そして、そんな安っぽい彼がいうように小説を書いてしまう自分を負けだと心のどこかで思ってしまっているのだ。
しかし、小骨が見つかって、わたしは安っぽい彼がいうような行動、つまり小説を書く行動をすることは負けと思ってしまうことなのだろうか。

そんな小さなくだらない価値観を持っている己を恥ずかしいと認めることが小骨を抜く第一歩なのだ。というか、安っぽい彼がいう以前からわたしは書いていたのだ。なぜに振り回されていたのだろうか。

そうなると、今度は、昔の自分にすがりつくわたしになってしまいそうだが、そうではなく、それは脱却するためのひとつのきっかけを作っているにすぎない。今は自信がない。それでいいのだ。いろいろな人がいろいろなことを言う。いろんな障害もある。だからこそやめないのだ。自分が本当にやりたいことは、何があってもやめないことだ。価値観なんてくそくらえだ。人の価値観なんていつでもくそくらえなのだ。

これが、限界状況から浮かび上がる本当の欲求なのかもしれない。

カール・ヤスパースの限界状況の実存哲学でも触れてあるが、死を感じることで、底に潜んでいる本当の願いが覗けてくる。

火事は間もなく収束し、何事もなかったかのように、見た目には一時間後には元の生活に戻っていった。

派遣法改正の様々な記事

こんにちはmegです。

派遣法改正の記事をどのように取り上げているかなど、メディアの載せ方が興味深いのですが、その中でも専門28業務がなくなり、一律3年となることに対して、「3年ごとに仕事見つかるか不安」との派遣社員の声を大きく取り上げていたりします。

派遣社員の声を、ことさら大きく取り上げ、3年で人を入れ替えるのか、たまらない。など、など。

派遣社員の声を取り上げるのと同時に、なぜ、企業の声も取り上げないのか。

企業側は、派遣で専門性高い業務をお願いしたいにも関わらず、コピー取りなど雑用業務も含まれてしまう場合、自由化業務になるのかなど、企業も派遣を取り入れづらい環境にあるのは実感する。

総じて派遣は業務範囲が明確に決まっているので、それ以上指揮命令をすると苦情につながるなどやりづらいことも多々ある。また、派遣社員も5分刻みの時給換算など、派遣給与の体制も視野をせまくしている。

一方で企業が欲しい正社員は、内資は特にそうだが、幅広い業務をやってもらえる人を欲しい傾向が高い。部署異動もあり、一つの会社で様々な業務を経験できる。いわゆるジェネラリストを育成していく傾向がある。

そして外資は縦割り、スペシャリストを求めている傾向がある。

派遣は担当業務が決まっていて、派遣経験の長い人は、派遣マインド満点なので正社員として働くと、企業の期待値はそこはかとなく低下し、そののちも昇進していく人は少ない傾向がある。

結局派遣制度は仕事のプロ、代替の利かないスペシャリストが育ちにくい制度となっていて、実地経験としてのキャリアが積みにくい仕組みを作っていることになる。企業側も担当業務のプロとして、即戦力を派遣に求めているので、できて当たり前。業務外の仕事は触れて欲しくない。

3年という期間かもしれないが、その期間内に派遣ならではの、成果・インセンティブ制度も取り入れてもいいのではないか。

当然、専門性の高い代替のきかない派遣スタッフであれば、3年経過して人を入れ替えなければならない場合、企業は無期雇用にする判断をするのではないか。

企業も立ち止まっていては、追い抜かれてあっという間に衰退する。
働く従業員も同様であろう。会社にしがみつく派遣社員の声ばかりをのせるやりかたにはやや閉口気味でもある。

ベクトルを合わせること

「三本の矢」という話がある。矢は一本では簡単に折れるが、三本束ねると簡単には折れない。

人にはそれぞれ様々な考え方がある。バラバラな方向を向いていたのでは、それは一本の矢と同じであり、三本束ねられてはじめて強靭な矢となる。ではどうしたら三本の矢のように同じ方向を向いて揃うことができるのだろうか。

目標となる的をイメージして考えると、一本の矢は、勢いよく軽く飛ぶ飛距離を伸ばしていくが、集中しないと、目標である的の中心部の確立は低い。
一方で、三本まとまった矢を放つとしたら、三倍の力が必要となる。同じ力で標的も同じにするならば距離を縮める必要がある。

一人で立てる目標は自身の継続力、集中力、達成意欲など自分の力を基準に設定するので良いが、人数が多くなる場合、誰もが目に見えやすい、比較的近い距離で、全員が集中を途切らすことなくにたてることが大切であり、一人でたてる目標より難しいと言える。逆を返せば、その分感動もひときわ大きいとも言える。

ベクトルをあわせて、今月の売上目標を達成しよう!結果は6月末に。

★読書感想★「アメリカン・スナイパー」クリス・カイル

megです。なかなか読みきれないエッセイがあり、エッセイはそもそも暇つぶしの読み物であると教えてくれるような本であり、さらに興味がない分野でのエッセイなので途中で投げ出し、二ヶ月前から読もうと思って買っておいた分厚いノンフィクションを読み始めた。戦争物なので夜中、読むのは避け、仕事の合間に読んでいたのだが、常に読みかけであることが頭の隅に鎮座するほど残る実話だと思っていたら、何と映画化されていたのだ。そして、500頁を読み終わり、今も少しボーッとしている。アウトプットしなければ、もやもやしたままなので、書くが、ノンフィクションでは「古代への情熱 シュリーマン」は今だに、主人公の熱い情熱に触れた高揚とした気分に包まれたときのことを思い出せるが、それとは別の感情だが、あらゆる感情に衝撃と刺激を与えており、まさに今もこのノンフィクションの続きが現実となっている。
映画は見ていないが、訳が非常にうまいのもところどころ読み手は感謝せずにはいられない。
深く心に刻まれるという意味で間違いなく良書であると思う。

二人称で進められていき、時折、主人公クリスの妻タヤの思いも日記風に挿入されている。
海兵隊員として戦地に行った経験を知ると、しょっちゅう「何人殺したか」と聞かれると、そして、クリスは「答えたところでそれで人の値打ちが下がったり上がったりするのか? 」と、答える。人間の考えなどくそくらえだと。その上で自分が思う思いを全うするべく任務を遂行している。人の好奇心を満たすだけの質問に、複雑な思いをしながらより正確に応えても空しさが残るだけだ。また、しょっちゅう聞かれる質問はもう一つある。「そんなに多くの人をイラクで殺して気が咎めないものか?」と。主人公は答える。「少しも咎めない」。
多くの人にとって素朴な質問が刃となっていること、一方で暴力や戦争が解決を導く発端となることもある、また一方でさらなる憎悪も発生しやすいことをもっと知るべきなのかもしれない。
一人の男の物語でもあり、愛と憎しみの物語でもある。

これは本で読むほうが断然深い。

自分棚卸し月間、始めます!

kayoです。だいぶ、間があきました。
空白の2〜3月、何してたかというと。

...仕事に忙殺されておりました。

仕事は大事だけど、仕事が生活の優先順位
圧倒的1位っていうのはダメだ!

と、いうわけで、自分の人生の優先順位を
ちゃんと整理しよう!ちょうど4月だし!

まずは、今、ぐちゃぐちゃになってる

●環境
●お金
●健康、体

あたりの整理整頓、棚卸しをします。
まずは今の現状を見直して、不要なものを捨てるのだ。

4月中に、順番にやっていく予定です。
第1弾は環境=部屋と時間の使い方の見直し!

とりあえず、シュレッダー大会は終了。
進展したら、また書きます。

選択するということ

先日、48歳で結婚された知人がいる。
再婚同士ということで、ささやかな式となるようである。

彼女は昔風の良い主婦、良い奥様を目指しているような、けなげな装いで
天真爛漫さも相まって、非常にチャーミングな女性である。

離婚後も結婚願望は強く、将来的に結婚をしない人と付き合いたくないと
強く目標を置いていたこともあり、ゴールにいたることができたのだなと。

わたしもそろそろケッコンを意識してみようかなと思っているこの頃であるが、
現実に起きていることは、同棲から別居に向けて進めているのである。

何かを選択する際に、かすかな抵抗感、拒否感、戸惑いを感じつつも決めてしまう
「強硬突破的な選択」に危険を感じ思いとどまる、もしくは回避する癖ができてしまっているようだ。一人で生きていくには大事な本能ではあると思うが、強すぎると単なる頑固婆さんとなってしまう。結婚への意向には「自然な選択」を求めるわたしとしては、タイミングではないのだなと。

人生の節目節目での決断は、傍目から見ると潔しと見えることも、本人は悶々と思い悩む時期を過ごしているからこそ、そのような選択ができるのだろう。まさに、願えば叶う なのである。

転居に向けて家探しもこれまた選択であるが、最終的にストンと落ちるところがあるような気がする。

自分らしい選択ができるまで、あきらめてはいけないのだな。

★読書感想★「ファントム・ピークス」北林 一光

二月も今週で終わり。今月末は売掛金も振り込まれ、決算確定。
創立後、11期目のスタートとなるのだが、
過ぎる時間は脱兎のごとし、残る成果は焦燥ばかり・・・で、明日も心新たにやりましょう。


書店員おススメということで、買ってみました。

冒頭からの数行が情景描写がキレイで、しっとりとした小説なのかと思いつつ読み進めていくと、どんどんミステリアスになってきて、やがて犯人がわかり、人間が対処していく物語である。後半からは物語性が強くなってきて、読み飛ばしてしまう雰囲気になりそうだったので、心を落ち着かせつつ大事に一行一行読んでいく。

長野県の山深い地で次々と殺害されていく。癒されるために訪れた山林のはずが、一変し恐怖に包まれた場所となる。人々の欲望が動物との共生を壊し、事件へとつながっていく。

主人公の周さんは都会で働いていた心優しい勇敢な男性である。体の弱い奥様を元気にさせたいと、この自然豊かな地へ引越してきたのだ。茶目っ気のある奥様とのやり取りをもう少し見たかったというのもありつつ、この魅力的な女性を失った周さんが今後どうしていくのかが気になるところです。

著者がこの一冊を書いて亡くなってしまったというのが、気になって手に取ったこともあり、この風景描写をもっと読んでみたいと思う本でした。