人生は上々だ。まあまあね。

不安定を愉しむ40代女子★年とるって悪くないよね。

★読書感想★「アルケミスト」パウロ・コエーリョ

こんばんは、megですっ。連投です!

先日は経営業を退任され顧問となったオジサマと新橋で一杯。63歳ということもあり常に自然体で接しつつ、程よいジョークで店主や隣のお客さんとも話ができ、もちろん仕事の話もポイントを抑えつつ話せ、久しぶりにリラックスした雰囲気で飲めました。

起業した頃、打ち合わせと称しつつ飲みに誘われ、営業先の社長から手を握られたり、なんとホテルの前でいきなり手を引っ張られ連れ込まれそうになったり、請求書は不要だからハグさせてくれなど、勘違い男に隙を見せないことに気力を傾けていた小娘時代を思えばこそ、こういった対等な飲み方が味わい深いのである。

で、先日手に取った本。

目標やビジョンのさらにその先には何があるのだろうと、ぼんやりと思っていた矢先に読んだタイミングの良い本でした。

最近は「夢」という言葉をとんと聞かなくなりました。

今、夢を持っている人や、かつては夢を持っていた人、夢に向かえず逡巡している人、夢を少しでも持っていたことのある人全員に読んでいただきたい良書です。

羊飼いの少年が自分の夢に従って旅に出るという物語で、夢に向かって迷いや誘惑、愛する人の出会い、数々の失敗・または夢と見間違う成功体験、安心や安堵、孤独など、様々な障害が夢を追い求める少年に起こる。

かつては夢を追い求めていてあきらめた人、あきらめたことさえ思い出せない人、自分の夢を応援してくれる人、夢をあきらめて小馬鹿にしている人、旅で出会った人の中には自分自身も含めて時折物語に登場する。自分の運命の探求を人それぞれの学び方で学んでいるということを旅で理解していく。
そして、「過去の教訓と未来の夢と共に今に生きたい」と少年は心を新たにする。

愛する人のために、夢をあきらめて留まったとしたらどうなるか。
夢を追求していくと、所有したものを失うことを自分自身が恐れるのだ。
そんなときは「自分の心の声を聴く」のだ。

広大な砂漠の中はあたかも自分の様々な選択肢であり、宝物がある場所はまさしく夢の到達点でもある。

本当に夢に向かって正しく進んでいるときは、平和で静寂な心なのだ。

夢を忘れない限り、何かが起こったとしても、平穏な気持ちで乗り越えることができる。
自分の運命の追求を夢の方角に向けて歩き続けることは決して簡単ではないが、なぜ生を受けて、この世界に生まれてきたのか、探究し続ける旅は楽しいものだと思う。夢を忘れない限り。

そして、今自分が思う夢は心の底から叶えたい本当の夢なのか、ニセモノの夢なのか。
そんなことは本人しかわからないのだ。

「自分の夢って何だろう」。心に静寂と平和が訪れた夢が「本当の夢」なのかもしれない。そして、それは一番自分自身を守る魔法の盾なのかもしれない。